LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略①
今までの経験と世界認識に共通して、読書は投資効果が高いと思う。ただ、インプットするだけでは足りないことも薄々気づいていた。情報を「使える知識」「教養」昇華するためにアウトプットも兼ねてレバリッジリーディングをしてみる。
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略①(序章~第1章)
・人生100年ライフ
私たちの人生は、これまでになく長くなる。私たちは、人生の様々な決定の基準にしているロールモデルより長い人生を送り、社会の習慣や制度が前提としているより長く生きるようになる。
過去200年間、平均寿命は10年に2年以上のペースで延びてきたのだ。
・レクリエーションからリ・クリエーションへ
人生で多くの移行を経験し、多くのステージを生きる時代には、投資を怠ってはならない。新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要だ。
100年ライフの恩恵の1つは、余暇時間の使い方を見直し、消費とレクリエーション(娯楽)の比重を減らして、投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やせることなのかもしれない。
・「一斉行進」が終わる
マルチステージの人生では、新しい人生の節目と転機が出現し、どのステージをどの順番で経験するかという選択肢が大きく広がる。
今日の社会は、エイジとステージが一致することを暗黙の前提としている部分が多い。企業の人事制度、マーケティング、法律にも、この前提がしばしば深く根を張っている。
・平均寿命上昇の理由
最初は、乳幼児死亡率の改善が平均寿命を大幅に押し上げた。
次に、中高年の慢性疾患、特に心臓血管系の病気とがんの対策が進んだことが平均寿命の大幅な上昇をもたらした。
この次に平均寿命を大きく上昇させるのは、高齢にまつわる病気の克服だろう。
・世界のどこで生まれた人も寿命が延びる
1900年、インドの平均寿命は24歳、アメリカは49歳だった。1960年、アメリカの平均寿命は70歳まで延びたが、インドは41歳にしか延びていなかった。しかし、インドの経済成長が加速すると、差は縮まり始めた。2014年、インドの寿命は67歳に達した。100ライフは、世界規模で拡大しはじめているのである。豊かな国がその時代を一足先に迎えるだけに過ぎない。